Pluvia Seven P High Definition
With Rectangular

解説

ブログでもお話ししましたがAlpair6Pと言う名器が製造完了となってからすでに1年以上の歳月が過ちました。再販のの希望に応えるべく、少しサイズは大きくなりますが、 Pluvia7PHD_R はグラスファイバーと美しい薄い藍色のコーンの裏側で軽量パルプコーンを高性能レクタングラーコイルででドライブしています。



平角純銅線ボイスコイル 
今回のハイライトは新発売のAlpair5v3やMAOPに搭載したボイスコイルに使用されている平角純銅線で巻かれたRectangular Voice Coilを搭載したこです。この平角線(レクタングラー)は巻き数が同等の一般的な銅線コイルに比べて30%ほど磁力内での変換効率がアップします。つまり、同等の機械運動への変換には30%軽くすことができます。これは音響的には純銅の自然な響きを軽量化したボイスコイルに搭載できる事になります。この銅の表現力とレクタングルの軽さ(効率)に起因するなんとも言えない滑らかな音がペーパーコーンで再現されています。

コストとサウンドの向上の両面を達成(Alpair7v3の磁気回路を流用)
レクタングラーコイルの問題はそのコストにあります。この極細の純銅のワイヤーの断面を長方形に加工するために、一般のコイルの5倍~6倍の料金がかかります。そこで、Pluvia 7PHDはAlpair7シリーズに使用しているダブルマグネット、フロントサスペンション,アコースティックダンパー(ダンパーの背面がアコースティックダンパーになっています)のデザインを流用しています。こうした優秀なモデルの設計を流用することでそこに高価なレクタングラーコイルを採用しても製品価格を抑えることが可能となりました。



インピーダンスの上昇カーブが極めて平坦です。



T/Sパラメータ

  • Revc=3.50Ohm
  • FS=77.79 Hz
  • Sd= 50 cm
  • Vas=4.49 Ltr
  • Cms=1.27m M/N
  • Mms= 3.29 g
  • BL=2.91 T・M
  • Qms=2.80
  • Qes=0.66
  • Qts= 0.535
  • L1kHz= 0.027mH
  • L10kHz= 0.034 mH
  • No=0.31%
  • SPLo=85.742dB
  • Xmax(1way)4.0-mm
  • Max power handling = 15W (nom)


図面(Pluvia7の暫定図面ですが開口径厚みは同様です)